信用の器フラスコ代表 安田修さんが書いた、『自分を変えるノート術』のレビュー・要約です。
"ノート術"と聞くと、ノートの使い方やノウハウとイメージしますが、
本書は「ノートを使って人生変えようぜ!」という内容になっています。
情報社会といわれる現代では、スマホの普及を皮切りに
いつでもどこでも情報を得られるようになりました。
昔に比べて人とのコミュニケーションや情報収集がカンタンに、気軽にできるようになった反面、
24時間365日、場所を問わずに仕事ができる状況になったおかげで、
現代人は寝る時間も満足に確保できないほどとても忙しい時代になりました。
次々に情報が降ってくるので、"じっくり考える時間"が取れなくなって、
常に何かに追われる生活が定着してしまっています。
そこで本書で提唱しているのは、
情報をシャットアウトした状態を意図的に作り、「一人合宿」をして"じっくり考える時間"を作ろう、
ということです。
じっくり考え、ノートに書きなぐることで、
悩んでいることや考えていることををノートに吐き出し、整理することで頭をスッキリさせましょう、
すると、頭にスペースができるので、インプットするスペースや気持ちに余裕ができるので、
よりハッピーな人生にすることができるぜ、なんだそうです。
著者曰く、
人間はそれほど複雑なことを考えることはできず、
悩んでいるときの頭の中にはせいぜい2~3つのキーワードがグルグル回っているだけ、
といいます。
例えば、あなたが仕事でミスをして上司に叱られた場合を想像してください。
「なんであんなミスをしてしまったのかな……」
「上司に叱られてイヤだな、あんな言い方をしなくても良いのに」
「同じミスを繰り返さないようにしないとな……」
「それにしても、なんであんなミスを……」
この例では、"ミス"というキーワードだけ何度も出てきていて、
他にもネガティブで同じようなキーワードしか出てきません。
実際凹んでいるときとか悩んでいるとき、僕もそうだな、と思いました。
僕は本書を読んで、自分のこの事実を客観的に見たときに、
こんな生産性が皆無なことに長い時間を費やすより、
さっさと建設的な考え(しっかり反省して、次からどうすればいいか)にシフトしたほうがいい、と思いました。
そこで出てくるのが、「一人合宿」です。
合宿とは、本来は複数人が一つの目的を達成するために同じ場所(宿舎など)で生活を共にすることを意味することばですが、
本書でうたっている「一人合宿」は、
情報をシャットアウトした状態、つまり自分とだけ向き合う時間を確保して、
悩みや考えていること、叶えたいことをできるだけ多くノートに書きだして、
情報整理することを指します。
たまたま、使っていないノートが大量に家にあったので、
試しに、僕が普段頭の中だけで考えていたことを書き出してみました。
本来は集中できる状況でやるべきでしたが、
急に思い立ったので、手元にスマホはあったし、近くで子どもが騒いでいる状況でした(笑)
今のままでいいのか、っていう漠然とした悩みや、
将来はこんな生活がしたい、っていう願望や夢なんかを書き出してみました。
最初はちょろっと書いてみるつもりでしたが、
「今はこれについて考えて、ありのまま書いてみよう」って気持ちでボールペンを持ったら、
まぁ出るわ出るわ(笑)
いつもは断片的に、考えたら頭からすぐ消えてしまうようなことでしたが、いざ紙の上で文字にすると、
なんだかビジョンがはっきりするというか、スッキリする感覚になりました。
心なしか、頭も軽くなった気がします。
横やりが入ってしまって、たった10-15分程度でしたが、
『もっとやってみたい、もっと深堀りしなくちゃ・・・!』となりました。
大人になってからじっくり考えて文字にする時間ってあまりなくて、
いつも仕事や家事・育児に追われているな、
定期的にまとまった時間を作って、これからのことをしっかり考え、情報整理したいな、と少しやってみて思いました。
一人合宿は、長ければ長いほど効果は高いとされますが、
最初は30分からでも効果があるといいます。
僕は10-15分程度でしたが、それでも効果があったなと実感しました。
本書のメインは一人合宿の効果について書かれていますが、
他にも
- どのノート・ペンがおすすめか
- 場所はどこがおすすめか
- 何を、どう書けばいいか
といったことが具体的な例を交えて書かれています。
・とにかく忙しく、じっくり考える時間がない
・頭の中がごちゃごちゃしている
・何がやりたいか、自分でわからない
・企画が苦手で、アイディアが出せない
・もっと仕事の効率を高めたい
・人間関係を改善したい
・取得したい資格がある
・いつかは副業や起業をしてみたい
こんな悩みがある方、ぜひ読んでみてください。